機械編みのやり方と応用
機械編みとは?
機械編みとは、機械編み機を利用して編むことです。家庭でも編める機械編み機は、”家庭器”とも呼ばれており、昭和30年代では花嫁道具としてミシンと同じように一家に一台は機械編み機がありました。
機械編み機では、手編み技法の棒針編みを同じ組織を編むことができる上、手編みよりも速いスピードで編むことも可能です。
当時はブラザー製やシルバー製が業界のシェアを占めていましたが、時代と共に需要が減り一時生産がストップしたこともありましたが、近年また生産が復活しているようです。
機械編みは今でも人気があり、多くの手芸ファンから注目されています。近年の機械編み機はコンパクトになり、初めての方でも問題なく編める手軽さが魅力となっています。
機械編みのやり方とは?
機械編みは、使用する機械編み機の利用法に通りに操作することで編むことができます。機械編み機によって操作は若干異なりますが、一般的にハンドルを持ってキャリジを左右に動かしながら編むだけの簡単操作となっています。
初めての方でも安心して操作できるようにガイドブックだけでなく、使い方DVDやニットパターン集などが付いている機械もあります。
さまざまな編み方も可能なので、作りたい作品によって自由にアレンジも楽しめます。たとえば編み物の基本でもあるメリヤス編みやガーター編みはもちろんのこと、ストライプ模様や穴あき模様、変わり糸模様、地模様、すべり目編み模様、引き上げ模様などで編めます。
機械自体もコンパクトなので自由に持ち運びができるようになっており、好きな場所で編むことができるのも人気の秘密となっています。
機械編みを応用するには?
家庭用の機械編み機では、さまざまな編み方を楽しめます。既製品のセーターのようなスレッド編みも可能です。スレッド編みとは、編地の中に太い糸を織り込みながら、模様を入れていく技法です。
また、ファンシーヤーンが模様となる技法もパンチカード(模様を指示した穴が開いているシート)を機械にセットすれば、編むことが可能です。(もちろん利用する機械によります。)どの機械も、編地のバリエーションは無限にあるので、パンチカードの模様の組み合わせや糸を変えるなどして応用しても良いでしょう。
ジャケットやコートなどのトップスやスカートなどのボトムスなど、さまざまな作品を制作することができます。機械の価格はピンキリですが、お手頃価格で購入可能なものもたくさん販売されています。機械編みにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?